アテナイの人々の日常生活に深く結びついていた神々への信仰。保守的な人々からすれば、ソフィストによる伝統的宗教への批判は自分たちの生活を破壊する行為と受け取られました。
古代ギリシア最大の喜劇作家アリストパネスもそうした保守層の一人。彼は自身の作品『雲』にソフィストの代表者としてソクラテスを登場させます。そこでソクラテスはどう戯画化されたのか?同時代人によるソクラテスへの批評意識を探ります。
0:00〜 保守派の人々からみたソフィスト
2:37〜 ギリシャ最大の喜劇作家アリストパネス
3:22〜 アリストパネスの『雲』とソクラテス
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(追記)
ソクラテスが『雲』をみていたのか/みたときの反応はどうだったのか、ということについてアイリアノスの『ギリシア奇談集』に言及があります。それによると、
1. ソクラテスは普段、滅多に劇場に足を運ばない
2. ただしエウリピデスの新作だけはみにいった
3. 『雲』のときは、自分が劇にされていることを知り上等の席でみていた
4. そのときソクラテスのことを知らない外国人が「ソクラテスって誰なんだ」と言っているのを聞いて、劇が終わるまでずっと立っていた
とのことです。
信憑性についてはわかりかねますが、ここに追記しておきます(渡辺)。
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出演:栗山はるな/土岐悠太/渡辺洋平
構成:土岐悠太
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